平成23年3月6日
特定医療法人 沖縄徳洲会
静岡徳洲会病院 杉山貴哉先生
静岡PNF主催第2回招待講演に参加して
静岡のPNF勉強会に参加して2年が経ちましたが、PNFについては整形外科疾患や脳血管疾患の回復段階で利用できる手技だと思い、急性期疾患の患者様に対してはPNFを利用するという考えがありませんでした。しかし、今回の立元先生の講義を聞き、考え方が180度変わりました。
急性期疾患に関わらず、今までの臨床を振り返ると患者様のできない面ばかり診ていたことに改めて気づきました。生命の危機にある意識のない急性期の患者様に対してもポジティブな面を探し、PNFを利用して予後予測に基づいた色々なアプローチが可能だということを学びました。特に、今回勉強になったことは呼吸に対してのPNFです。当院でも外科のOPE後などにおいて呼吸機能改善を目的としたリハビリ処方がありますので、早速明日からの臨床に生かしていこうと思います。
また立元先生の講義で驚いた点は、立位における評価にて体幹・下肢機能だけでなく、効き目から噛み合わせの問題や頭部・体幹の影響へとつなげたことです。5年間臨床で立位姿勢を評価してきましたが、自分自身の視点狭さに気づかされました。固執した考えにとらわれず、常に視点を広げあらゆる角度から評価していく姿勢を大切にしていきます。
今回の立元先生の講義の中では、PNFパターンについての話はほとんど出なく、改めてPNF=パターンではないということが良く分かりました。PNFは考え方や応用の仕方によって幅広く利用できるものだと実感でき、奥が深い分野であり、更に興味を持つことが出来ました。今後も静岡PNF勉強会を通して多くのことを学んでいきたいです。ありがとうございました。 |