平成23年8月7日
医療法人社団 健寿会
山の上病院 柴田千江理先生
運動制御の理論とPNFアプローチ‐床上動作向上に向けて‐に参加して
患者様と向き合うなかで、自分自身の武器となる“自信”をつけたいと日々感じています。今回の勉強会は、そんな私を前進させるエネルギーとなりました。
受講前までの私のPNFの知識といえば、学生時代のカリキュラムに含まれている概念や基本的なパターンのみしかありませんでした。もちろん基盤となる基礎的な知識および技術の上に応用が成り立つのではありますが、実際の現場で選択すべき具体的でかつ効果的なテクニックとの間には距離を感じておりました
。また、知識も乏しく経験も浅い私は、目の前の患者様に対しどのような方法が適切なのか判断しきれず、治療方法の1つにPNFを盛り込むことができずにいました。
今回、PNFの歴史・理論・基本原理・刺激の加え方、それに応じた受容器の反応等を含めた基本的手順などベーシックなことから教えて頂き、PNF初心者の私にとって理解を深めやすい内容でした。また実際に床上動作の促通に移る前に、肩甲帯や骨盤帯を主としたパターンの実技指導をして頂きました。身体
活動を行う上でのスタビリティーの上に成り立つモビリティーの関係、両者は重心の位置とその変動により変化し、安定性が確保された中で可能となる運動性を実際に自分の身体で感じることができました。さらに、それらの関係を踏まえた上で床上動作の促通手技のレクチャーを受けることで、具体的な動作活動への応用と反映を
理解することができました。
今回の勉強会に参加し、患者様に対するアプローチ方法の選択肢を増やすことができました。それと共に、今回教えて頂いた知識および技術を元にそれぞれの患者様へ応用していくために、獲得すべき知識や漠然としていた疑問点を明確化することができました。また、志の高い参加者の皆様と共有する時間は、私自
身の意欲の向上や探究心を高める良いきっかけともなりました。
最後になりましたが、講師の先生および実技指導をして下さった先生方に際しましては、初心者にも関わらずご丁寧なご指導を賜り感謝致します。ありがとうございました。
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